電話占いを行っている先輩の話です。
相手の方は既婚者で、今後の生活について見て欲しいというものでした。
鑑定を伝えて、分からない部分を相談者さんが質問されたり、時に雑談が入ったりと、珍しく和やかな雰囲気で話が進んでおりました。
恋愛の相談ともなると泣きながら電話してこられたり、第一声が「これから死にます」だったりと、かなりディープな出来事もあったりするのですが、今回はそういったこともなかったので先輩は安心しておりました。
ふと、途中から、話の合間に「待って」「ちょっと向こうで」という声が聞こえるようになり、先輩は「あれ?」と思ったそうです。
しかしプライベートなことを突っ込んでしまう場合もあるので、こういう時は向こうから言い出さない限り、こちらから聞くのはいけないことになっています。
話を続けていたのですがそのうち、電話の向こうから子供の泣き声が。
様子から察するに子供の昼寝中に電話をかけてきたのが、子供が起きちゃったんだな、と思ったのですが、これがまた電話の向こうはかなり大変なことになってる様子。
「ママちょっと忙しいから、あっちで遊んでて」
「やだやだやだー◎☆※×〜!!!!!!」
ガシャーン!!!
「何やってるのあんたは!」
「ママだっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「ちょっと電話中だから!」
「やだぁぁぁぁぁぁぁぁ! アンパ●マンよりママがだっこぉぉぉぉぉぉぉ!」
「静かに!」
バーン! ゴン! グシャッ!
「いやああああああああああ!!!!!
テレビがあぁぁぁぁぁ!」
先輩、ただただ受話器を手に呆然としていたそうです。
結局まともに終わる相談は少ない、と…。