若い男性がいらっしゃいました。
何でも新しい会社を興したいのだそうで、手続きや資金はすべて親にやってもらうからいいとして、今後うまくいくかどうか一応占っておきたいということでした。
このぼっちゃん野郎がとか思いましたが黙って占いました。
その結果がなんとも微妙なものでして、慎重に言葉を選んでお伝えしましたがうまく届いたかどうか…。
だって客に向かって「失敗するからやめろ」とはストレートに言えませんよ、ハイ。
数年後。
なんとこの方の親御さんがいらっしゃったんですな。
私もすっかり忘れていましたが、相手のほうから話してくれたので思い出した次第です。
会社ものの見事につぶれたそうです。
最初はお客もきていたらしいのですがそれは実は、親が気を遣って頼み込んだ客であり、このバカ若社長がとってきたものではなく。
若社長はそんなことに気づきもせず椅子にふんぞり返って殿様商売三昧。
ライバル会社が成長していると聞けば張り合って原価なども考えずにやたら価格を下げたり。
結果客も社員もいなくなり、多額の負債を抱えたまま倒産。
で。
親御さん、何をしにいらっしゃったかといいますと。
「あんたが止めていればこんなことにはならなかったんだから責任をとれ」と。
お帰りはあちらです、お客様。ポイッ!! (ノ゜▽゜)ノ ⌒~