気の利いた友人であれば、人を紹介するのでもきちんと正規の手続きを踏んで鑑定にきてくれる(つまりお金を払おうとする気持ちは見せてくれる)のですが、困るのが親や親族、気のきかない友人のツテ。
こういうのは「無料で占ってくれるもの」という思い込みがありますからやっかいなものです。
占いなんて簡単だからパッパとやっちゃえるでしょ、という思い込みも持っています。
もうお分かりでしょうが、そういうお囃子…いやお話です。
とある友人からの紹介で、ある人(女性)を鑑定することになりました。
その方を仮に鈴木さんとしておきましょう。
この方がなんといいますか、「当然タダ」にありがちな、典型的な「あれもこれも」を要求するタイプで、かなり鬱陶しかった のですが1度占えば終わるからと、我慢して鑑定を行いました。
後日、私の考えはミルクセーキに砂糖をぶちこんだよりも甘いということが判明。
1週間後。
友人を通じて鈴木さんからまた鑑定の希望がありました。
新たに持ち上がった恋愛についての問題を占って欲しいとのこと。
その時たまたま忙しくてスケジュールのあかなかった私は、「申し訳ないのですが店を通して下さい」と返事をしました。
するとすぐに店に電話がかかってきて、「Jack2号さんに無料で占っていただく約束をしている者ですが」とのこと。
流石に図々しいなと思ったのですが、友人がかけてきていたので恥をかかすわけにもいかないと思い、1度だけという約束で無料鑑定を行いました。
本来ならばここまででそれなりの額になっている鑑定料、タダ働きは流石に腹が立ちます。
ところがどっこい。
2週間後、また鈴木さんが現れました。
今度は友人はおらず、店が分かったので一人で訪れたようです。
当然のように受付に「Jack2号さんに無料で占っていただく約束をしている者ですが」と言った様子。
もう付き合う義理はありません。
「そのような約束をしている者はおりません」と体よく追い払ってもらいました。
この鈴木さん、図々しいことに友人に文句を言った らしく、その友人からも電話がかかってきましたが、「悪いけどこれ以上無料でやると私が怒られるから」と伝え、友人には納得していただきました。
しかし鈴木さんは納得していませんでした。
少ししてまた訪れ、「無料鑑定の約束をしている」と受付にいったらしいのです。
入れるわけがありません。
この後なんと半年ほど、鈴木さんの「無料鑑定の約束」攻撃は続きましたが、一度たりとて応じることはありませんでした。
(ちなみに一度としてこれまで占ってもらったお礼、をしていただくこともありませんでした。まあいいですが)
こんなに図々しい人間は生まれてはじめてです。
占い師を知り合いに持つ方。
「友達だから」と気軽に依頼する裏で、こういう苦労もあるということを忘れないで下さい…。