今回のお話は、占い師さんなら一度は相談を経験したことがあるのでは?というお話です。
20代半ばの女性が相談にこられました。
病気で入院している間、お医者さんにとても親切にしていただいたそうで、そのお医者さんのことが好きになってしまったと。
相手のお医者さんもとても親切にしてくれるので、自分の事を大切に思ってくれているに違いないと。
で、相性占いをして欲しいとのこと。
馬鹿にするつもりで言うのではありませんが、誤解を恐れずに言えば、お医者さんは患者さんだから優しく接しているのであって、恋愛感情とかそういうものを持って接しているというのは案外少ないものです。
絶対無いとはいいませんが、過去いくつか受けた相談で本当に恋愛感情を持って接していたお医者さん・看護師さんは皆無でした。
この女性、「付き合っている」と断言される割には、相手お医者さんの携帯電話番号やメールアドレスを知らなかったり、会う場所も病院だけだったり(しかも相手医師が休みで会えない時もしばしば)、恐らくこのパターンだなというのは感じておりましたが、まさかそんなことをハッキリ言うわけにもいきません。
とりあえずは占いをさせていただくことになりました。
…このお医者さん、既婚者じゃないのか…?
そういう結果が出まして、慎重に言葉を選びつつ、「相手の方は既に決まった方がおられて、この恋はつらいだけですよ」というようなことをお伝えしたんですね。
「決まった方って私のことですね!?」
…アレ?
言い方が悪かったかな…。
Jack2号「いえ、あの…。お相手のお医者さんはもうですね、結婚されているか、結婚を前提としたお付き合いをされている方がおられて、他の方へは目が向かないという状況です。
つまり残念ですが、お客様との相性は良くはない、ということに…」
「結婚を考えてくれてるんですか、彼!?うれしい!」
……あれぇ……………。
つまりこのお客さん、自分の都合のいい言葉しか耳に入らないみたいなんですね。
普段はあんまりネガティブな言葉を使うのは良くないと言われているのですが、仕方なくハッキリ伝えることに。
Jack2号「誤解されているようですが、この相手の方ですね、彼は、あなたと恋愛関係になるつもりはないみたいですよ。残念ですが」
「えっ今結婚を考えてるって言ってたじゃないですか!?
あ、恋人の期間はもう終わりってことですね!?」
なんてポジティブシンキング。
説明しましたが平行線のまま帰っていかれました。
その後どうなったかは知りません。