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この子の運命は2

 さて前回の「この子の運命は」では、将来どころかもう既に有害なものすべてに文句をつけていそうなババア大変子供思いの方の話を紹介しましたが、今回はまた別の子供思いの方のお話です。

 ドアを開けて入ってこられたお客様は、「宜しくお願いします」と声をかけてこられ、とてもにこやかでお上品な奥様でした。予め記入していただいた占いについての紙を見ると、子供さんの将来を占って欲しいとのこと。
 こちらもにこやかに返事を返し、さて紙を見ると…

「生年月日:不明   血液型:不明」  Σ( ̄△ ̄ )…

 母親なのに生年月日を知らないとはこれいかに!?
 いやいや、なにやら複雑な事情があるのかも知れません。占い師たるもの、家庭の事情をあれやこれやと聞いてはいけません。
もしかしたら人に頼まれただけで、うっかり生年月日を聞き忘れてきた可能性だってあります。
 とまあもったいぶらなくても「すみません、生年月日はお分かりになりませんか?」と聞けばいいんですけど。

 するとオクサマ、「あらごめんなさいね、生まれた後で引き取ったから分からないのΣ( ̄△ ̄ ;lll)
 やっぱりワケありのようです。まずいです。

 Jack2号はお名前だけで占いをさせていただくことにしましたが、どうしても具体的に占うことは出来ません。大体このような傾向にある、とかこういったことがあるかも、程度になります。

 オクサマ「もう少し具体的に分かりません?」
 Jack2号「そうですね…お子さんがいらっしゃればうちには手相をみる者もおりますから、そちらで占っていただけるのですが…」
 オクサマ「あらそうなの?じゃお願いするわ」

 と、トンっと抱えていた子犬の前脚をテーブルに載せられました。

 犬かよ……  ヽ(´ー`)ノ


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