よく当たる?占い師のウラ話本当にあった依頼>依頼


次の依頼   本当にあった依頼 入り口  前の依頼

将来を見据えて

 これは、インターネットがまだまだテレホ全盛期、ADSLなんて登場してない頃の話です。
 当然私もインターネットなんて「どこに行けば買えるの?」というような状況でした。

 相談者は若い男性でした。
 自分が今やっている仕事がどうか「かるーく」見て欲しいという感じでした。
 身なりも良く、それなりの収入があることをうかがわせます。
 この男性の仕事というのは、インターネットのバナー広告といって、このサイトの上下にも挿入されているような広告を取り扱うものでした。
 当時はもの珍しかったですからクリックする人が多く、商品購入にもつながり、多いときには月500万くらい儲かっていたとか。

 占った結果としては、今しばらくは安定しており、問題もないということでした。
 その続きを私が話そうとしたところ、「それだけわかればいい。こうしたらもっとよくなるとか助言いらないし」とさっさと帰ってしまわれました。
 ま、ご本人が納得していればいいということでその場は終わったのですが。

 それから半年くらい経過したでしょうか。
 この男性、血相を変えてやってきました。
「Jack2号先生!覚えてますか!これこれこういう内容で相談した者です!
 あの時何を言おうとしてたんですか!?

 …覚えていません。



 ともかく、いろいろ話を聞くうちに思い出してきたのですが、なんとこの方、あれほど羽振りが良かった仕事が一気に傾いて、今では日々の生活にも苦労しているとのこと。
 あの頃インターネットを始めた方ならわかると思いますが、最初は珍しかったバナー広告も、慣れてしまえばあまりクリックすることがなくなります。競争相手も増えたため収入が激減し、大変なことになっているということでした。

 面白いように儲かるため遊び歩いて貯蓄なんてものもしておらず、今更普通のサラリーマン生活も出来ない とのこと。


 今後どうすればいいか、と相談されましたが、今回はまるで良い答えが出ず、半年前とは正反対の結果となりました。


 私も半年前何を言おうとしていたかまでは思い出せませんが、「バナー広告で一生遊んで暮らせると思ってたのに」というこの男性の発言を聞く限り、どうも警告だったっぽい気がします。


 占いの結果は最後まで聞きましょう。
 それと、「一生楽して儲けられる仕事」はないと思っておきましょう。



次の依頼   本当にあった依頼 入り口  前の依頼