※今回お食事中の方はご注意ください。
これは、私の体験ではなく建物の占い鑑定を仕事としてされている占い師山本さん(仮名)のお話です。
ある家の方から「今の家に住んでからどうも運が悪いような気がする。前の家もあまりよくはなかったが、今回はあまりにもひどい。鑑定して欲しい」という連絡を受けた山本さん。
記録係の助手を一人連れてその家へ出かけました。
到着してみると、ご夫婦が家の外に出て待っていてくれました。
「律儀な人だなぁー」と感心しつつ中へ。
ドアを開けた瞬間、山本さんと助手はその場に固まりました。
玄関まであふれているゴミ袋と、鼻を突く強烈な悪臭。
その奥にも衣服やら日用品やらゴミやらが散乱し、かろうじて廊下が見えるといった状況。
驚いて声も出ない山本さんに夫婦は平然と「じゃあ鑑定お願いします♪ 」と言ったとのこと。
鑑定どころじゃねえよと思いつつ山本さん、靴を脱ごうかずいぶん迷ったものの一応脱いで上がったそうです。
とたんに足の裏から伝わるイヤな感触。
そうです、玄関マットがふかふかだと思ったのはカビでした。
もう室内へ入るのはやめにして廊下から各部屋を見て鑑定しようとする山本さんに対して、「遠慮せずにお入りください」と夫婦が無理やり押し込もうとしたり、「二階も見て下さい」とどう見ても階段というよりゴミの山というところを登らされそうになったりいろいろあったそうですが、とにかく辞退して数十分ほどで鑑定を終え、山本さんは外に出ました。
この時ほど「都会のゴミゴミした空気もまだまだいける」と実感したことはないそうです。
ともかく、山本さんは何を差し置いても「これだけ中が散らかっていればどんな気の流れも分散する。片づけなければ運気以前の問題」と言ったとか。
「私たち、片付けが苦手なんでー」とヘラヘラするこの夫婦がどれだけ真摯に受け止めているかはわかりませんが、山本さんは帰宅するや否やこのお客をブラックリスト指定したのは間違いないそうです。
自分達が住む分には構いませんが、他人を入れる時くらいは片づけましょうよ…。