かなり昔、お客様として相談に乗ったことのある方、田中さん(男性・仮名)から占い師として働くことになったというメールが来ました。
他に本業を持っていて週末だけの仕事なのですが、前々から興味を持っていてやっと念願かなったとのことでした。
同業者が増えるのは全体的には収入減につながりますからあまり手放しで喜んでもいられないのですが、昔御縁のあった方ということで、励ましのメールをお送りしました。
それからしばらくしてのことでした。
田中さんから<至急>というタイトルのついたメールが届きました。
何だろうと思って開いたところ…。
「お久しぶりです!
ところで、ちょっと相談したいことがあります。
昭和×年×月×日生まれのO型、佐藤花子という人が今年の金運を占い鑑定希望されてきたのですが、僕の診断では、「交際費がかさむためそのための貯金をしておいた方がいい。全体的な収入は安定しており、心配はない」という風に出たのですが、Jack2号先生はどのように判断されますか?
初めてなので不安です。
よろしければちょっと占ってもらえませんか?相談者の情報は上に書いたとおりです。
必要であれば相談者の住所と電話番号も送ります。
その結果を見て判断させてもらえたらと思いますので!
出来るだけ早く返事ください!」
おぃぃぃぃ!
突っ込みたいところはいろいろあるが、まずお客の情報を勝手に流したらダメだろ!
その後田中さんには、軽々しくお客様の情報を他人に流したりしゃべったりしてはいけないということ、こちらへ占いを依頼するのなら鑑定料はもらうということをきつーく話しておきました。
占い師同士ならお客様の情報をしゃべっても構わないと思っていたらしいですが、相手が誰であろうと人さまのプライバシーをペラペラしゃべるのは感心しません。
というよりもあんたは鑑定を引き受けるたびにこちらにも確認を依頼するつもりだったのかと。
それからとんと連絡はありませんが、せめて守秘義務は守っていてくれたらなぁ…と思う毎日です。