季節が秋から冬に変わり結構冷え込む日のことでした。
そんなですからあまりお客さんも来られず、比較的ヒマでした。
と、1本の電話がかかってきました。
対応する受付の人。
ヒマだったのでそれを聞いていると「は?」とか「いえ…」とか困惑したような声が聞こえてきます。
ちょっと別の地域からこられたため、お店の場所がわからないという問い合わせだったらしいのですが…。
お客様「すみません、道に迷っちゃって…」
受付「はい、では今どこあたりにおられますか?」
お客様「えっと…道です」
受付「ええまあそうだとは思うんですけど、何か区の名前とか場所の名前が書いてあるところはないですか?」
お客様「えっと…ひ…?読めない」
受付「………。
何か目印はございますか?」
お客様「木があります!」
受付「あ、木とかじゃなくて、もっと場所が特定できそうな …」
お客様「その木に自転車が置いてあります!(自信満々)」
受付「…あたりを見回して何かビルですとか、お店の名前は見えませんか?
何かわかればおられる場所が特定できるのですが」
お客様「本日閉店セールっていう看板があります!」
受付「…いえ、その店名を知りたい のですが」
結局このお客様、「もう面倒だからいいです」と電話を切られました。
面倒だったのはこちらです。