もうすぐ冬にさしかかろうかという日の午後に、少しお年を召した男性がやってこられました。
なんでも、娘に頼まれて占いの内容を聞きにきたということで、受付さんは(娘もいい年なんだろうから自分で聞きに来いよ)と思いながら応対されたとのこと。
男性「ここはぁー、あれですか、あれのナニをやってますか」
このお客さん、しょっぱなから飛ばしてくれます。
受付「えっと…こちらのように(一覧表を見せながら)いろいろ用意しております」
男性「いや、わしゃこういうのを見てもわからんのでね、娘がね、聞いてきてくれと言われたんですよ」
受付「どんな占いでしょうか?」
男性「あれですわ、こんなナニを広げてあーしろこーしろっちゅーやつですわ」
受付「(それで分かったら天才だ…)えっと、おうちに娘さんがおられれば、ここから電話をかけてこちらが対応するというのはいかがでしょうか?」
男性「今は会社にいっておりまして」
受付「そうですか…申し訳ございません、ちょっとこちらではわかりかねるのですが」
男性「いや、そんなもんでもないんですわ!ナニですよナニ!こう、ぴゃーっとしてやるやつですわ。娘も、聞けばあるはずと言っておりまして」
受付「占いの名称ですとか、内容がわかれば探せるのですが…」
男性「ほら、こうやってぴゃーっとするやつですよ、ぴゃーっと!」
わからんというに。