よく当たる?占い師のウラ話本当にあった依頼>依頼


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運命は私の手に

 とある会社の社長さんで、よくいろいろと鑑定にこられる方がいらっしゃいました。
 たまたま鑑定結果があたったとかで、だんだんと占いにはまるようになり、何度か「これはあくまでも決まった未来ではない」ということを話したこともあったのですが、とにかく決定には占い鑑定をという風になってしまっていました。

 そうしてある年のことです。
 年もとって引退を決められ、息子さんに社長を譲るということを話してこられました。

 それだけならまだよかったのですが、テーブルに置かれたのはどう見ても何十枚かある履歴書


「今年の新規採用を検討している、最終試験に通った人のリストです。この中から有能な人を鑑定してもらい、その方を採用することにします。少しでも息子にいい人材が集まるようにしたいのです」

 えー。
 占いはさせていただきましたが、その後どのように採用が進んだかはお聞きしませんでした。
 風の便りに、息子が社長になってからもなお、その方が運営方針について「それは方角が悪い」「その契約は日が悪い」と口を出し、まとまるものもまとまらなくなっているとか。


 お世話になっておいてなんですが、こんな採用の仕方をする会社はどうかと思います。




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