占い鑑定をする人の中には、最初からある程度答えを持っている人もいます。
AかBか迷っていると相談してきたところで、実は自分の中ではどちらかに決まりかけているということも珍しくありません。
こういう人の場合、自分と同じ答えを出してくれる人が「いい占い師」「よく当たる占い師」の基準になったりします。
佐藤さん(仮名)という女性が、恋愛の悩みで相談にこられました。
「彼氏が浮気をしているかもしれないんです。相手の名前もわかります。浮気をしていないかどうか占ってください!」
話を聞いてみると、その彼は佐藤さんに対してとてもマメに連絡してくれたり、メールを返してくれるのだそうですが、同じ職場のある女性と浮気をしているのではないかと佐藤さんは思い、問いただしたことがあるそうです。
その時彼は笑って「そんなことあるわけない」といったようなのですが、佐藤さんの疑惑は深まるばかり。
携帯の履歴をチェックしたり、会社帰りに待ち伏せしてみたけれど、会っている証拠がつかめなかったのでとうとう思い詰めて占いを依頼してこられたそうです。
世の中ではそういうのを「潔白」というのではないかと思いましたが、お客様が頼まれているものをお断りするわけにもいきません。
そういうわけで占いをしてみましたがやはり、「彼の心はよそには向いていない」「他の女性の存在はない」と出ます。
その結果を伝えますと佐藤さんは、「そうですか…」と言ったきり黙りこんでしまいました。
浮気はなかったわけですから、それでいいと思うのですが、Jack2号が「よかったですね、彼氏さんの浮気疑惑が晴れて」と声をかけたところ、佐藤さんはこんなことを言い出しました。
「相手の女が彼に付きまとっているかどうかわかりませんか?」
「絶対あの女が言い寄っているに違いないんです」
「私の知らないところで彼とあの女は会っているはずなんです!」
誰か、ないものはない、と証明する方法を教えてください・・・・。