ある朝のこと。上機嫌で仕事場にやってきて、振り分けられたメールをチェックです。
いくつか仕事が入っているのにまたさらに上機嫌になり、分けていきつつとあるメールを開いた時のこと。
「やっぱり死にます。
薬を飲みました。
長い間お世話になりました」
差出人はたまにメールで占い依頼をされる方でした。
時間は明け方4時。今は朝10時。
余裕で間に合っていません。
焦ったJack2号は先輩やら上司に相談し、とりあえず「死のうなんて考えちゃダメ」といったメールを出すことに。
仕事中も何度かメールチェックしたりして、ずっと気にしていました。
夕方。
待ち望んでいた返事が来ました。
「やっぱりそうですよね。考え直しました。ありがとうございました」
ホッと胸をなでおろすJack2号と愉快な仲間たち。
若干、6時間のタイムラグがあったのにナゼ間に合ったのかは気になりますが、ここはよしとしておきます。
がしかし。
これですまなかったのでした。
1ヶ月に1度くらいこの方から似たような「今から自殺します」メールが届くようになり、そのたびに慌てていさめるメールを送っていたものの、私は心身ともに疲れ果てることになってしまいました。
何ヶ月かして、同業者同士飲みにいってポロリと話したところ、
「その人、狂言自殺で有名よ。あちこちの人にそういうメール送って、心配してもらうのが嬉しいみたい」
という返事が。
それからもうこの方に返信しなくなったのは言うまでもありません。
人の善意を試すようなことはしないで下さい…。
ちなみに心配しすぎて3キロほど体重が減ったのですが、真実を知って5キロ増えました。
_| ̄|○ノシ <リバウンド…