よく当たる?占い師のウラ話本当にあった依頼>依頼


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君の名は

 一口に占いといってもいろいろありますが、比較的ポピュラーで皆さんがやりやすいのが星座占いに血液型占い、出産を控えたご夫婦がこるのが姓名判断と、人によっても好みは分かれてきます。
 Jack2号が主にやるのは占星術と姓名判断でして(あっそこ、googleに放り込んで検索し始めないように)、大体これを組み合わせた占い結果を相談者さんに報告します。ですから、どちらか片方だけの情報でもいいのですが、なるべく両方そろったほうがより詳しい占いが出来ます。

 さて今回おいでになった方は、思い切り挙動不審な少し落ち着きのない男性の方でした。部屋の中を見回したり、小刻みに足を動かしたりと、トイレを我慢しておられるのかヤクが切れたのか微妙なところです。
 ともあれ占いを始めますが、少しずつお話していってもその方は、不思議そうな顔をして首をひねるばかりで「やっぱり違うなぁ」とつぶやいておられます。
 最初は黙って続けていましたが、段々と気になり始め、「何かご不審な点でもございますか?」とお尋ねしました。

 「いやね、なんか全然当たらないもんだから」      ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!

 大ショックです。今までにも多少「当たらない」というケースはあったのですが、まったく当たらないというのは初めて言われました。
 立ち直れないほどの大打撃を受けながらも、それでもやはり顔に出すわけにはいきませんから、「そうですか?では占う者を変えた方が宜しいでしょうか」と言いかけた時、彼は頭をかきながらこうつぶやきました。


 「やっぱり偽名じゃダメか……」


 帰りやがれ(泣)。


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