たまに依頼内容自体が犯罪じゃないか?という人もいますが、これはもうどうしようもない人種との遭遇体験です。
Jack2号の先輩のちょっと笑えないお話です。
先輩はタロット占いを主にやっている方ですが、その占いの内容自体は今回関係ありません。
相手は未成年の方数人。
年頃が年頃ですからきゃあきゃあとにぎやかです。
占いのためタロットカードを広げてあれやこれやと説明をし、一通りすんだところでグループの1人が鞄の中身を床に落としてしまったので、拾うのを手伝ってあげたとのこと。
そしてテーブルに視線を戻した先輩は何かおかしいことに気づきました。
先ほどとテーブルの上が違っているような気がする。
少し考えてすぐに気がつきました。
タロットカードがないのです。
ある程度まとめた山と、占い結果で広げていた数枚がきれいになくなっていました。
と同時に目の前のお客様を見れば先ほどと打って変わってソワソワと落ち着かない様子。
ピン、とひらめいた先輩は何も気づかないふりをして部屋を出ていただき、受付へすぐ連絡。
ここから先の対応は伏せさせていただきますが、やはりそのお客様方の鞄からは先輩のタロットカードが出てきました。
盗んだ理由は「自分もタロットがやりたかったから」
占い師が使っているのを使えば占いも当たるだろうと思ったからだそうです。
タロットカードというのは自分に合ったものを使う必要がありまた、他人のカードを使うのは逆に占いのパワーも半減してしまうのです。
そして、人のカードに触るのは最大のタブーでもあります。
鞄に詰められていたカードは端が折れたり曲がったりして使い物にならなかったそうです。
未成年でしたがやり方が悪質かつなんと、他の人に対してもやっていたことが判明し、保護者並びに学校への通達となったとか。
先輩、タロットカードを泣く泣く買い換えたようです。(親御さんから弁償の話がありましたが借りを作りたくないということで断りました)
ドロボウはお客様ではありません。